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PEOPLE 工事(建築)

首都圏第一事業部 建築グループ 首都圏建築設備担当 上村 征

建築は建てて終わる仕事ではない。50年、100年先を見据え建物の輝きを維持していく。

建物の歴史をつくっていくおもしろさ。

建物は、竣工したその日から長い歴史を刻み始めます。新築工事によって生み出された建物の50年、100年先を見守ること、NTT都市開発やグループ会社などが所有するビルの運営管理を建築工事の面で担い、建物の資産価値を維持・向上、利用されるお客さまの快適性を高めていくことが私の役割です。

具体的には10棟ほどの建物を担当して、各ビルの修繕計画の立案と工事の管理を行っています。各建物の6年後までの中長期工事を計画し、半年毎に行う点検の結果を見ながら、計画通りでよいか、前倒しで実施する必要はないか、実施する場合にはいつどのような内容で行うか、といったことを検討し、計画を確定していきます。設備の改修や増設に伴うものが多く、こうしたビル所有者が行う工事はA工事と呼ばれます。他方で、入居テナントから求められて行う工事もあります。入退居やレイアウト変更などの工事で、こちらはB工事と呼ばれます。この計画の立案や実施の管理も私の仕事です。さらには、ビルの快適性などについてお客さまから寄せられるご要望にお応えするための改修工事も担当します。

私が受けもつ10棟の建物は、規模も歴史も異なります。建物にはそれぞれに、開発者や設計者、そこを拠点としてビジネスを展開されているお客さま、それぞれの、さまざまな思いが積み重ねられています。一棟一棟の建物と対話をしながら、いかにその価値を高めていくか、建物の歴史をつくっていくことのおもしろさを感じています。

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未来を見据えながら、今何が必要かを考える。

工事管理にあたって私が特に気をつけているのは、現場での判断力です。工事は計画した期間のなかで必ず完了させなければなりません。ご利用中のビルですから、工事遅延はお客さまに多大なご迷惑をお掛けすることになり、あってはならないことです。計画図面を手に工事を進めるものの、なかには、細部の納まりなど微細なものは、図面に反映されていないこともあります。とくに改修工事の場合には、工事着手後に現場で初めて状況がわかることも少なくはなく、その場で「どうしましょうか?」と判断が求められることも稀ではありません。工事管理者は、瞬時に状況を見極め、的確に判断できる力が必要なのです。

私は現場を担当しながら、二級建築士、そして一級建築士の資格を取得してきました。仕事をしながら勉強の時間を作ることは容易ではありませんでしたが、点数が上がるにつれモチベーションも上がったのを覚えています。この勉強が、これまでの経験とともに現場での判断力に役に立っていると感じています。

私は、これまで、新築工事と既存建物工事の両方に携わってきました。新築工事は建物の完成を見届けるまでで完結します。一方、既存建物の改修工事の場合には、実施する工事が建物にどう影響するのか、その先にはどんな工事が必要になるのか、さらにその先は…と、常に建物のその先を見据えながら今を考えることが求められます。この道のプロフェッショナルを目指し、建築の知識にとどまらず、不動産に関する知識も広く身につけ、建築工事担当としてしっかりと建物を見守り続けたいと思っています。

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