UVSとの出会い
就活当初はゼネコンや設計事務所をめざしていました。建築系の就職イベントでたまたま当社のブースに立ち寄って、「不動産管理」という業界の存在を知った次第です。大学院で建築の歴史や保存活動について研究していて、今ある建物をどう残し活用していくかということに関心をもっていたので、俄然興味がわきました。
同業他社を調べてみるとオフィスビルや商業施設、住宅などと領域が分かれていて、この会社のようにあらゆる建物に対応している会社はごく少数。しかもリニューアルやリノベーションも行っているので、幅広く建築業務が経験できそうだと感じました。さらにここでは建築系としてのキャリアを積みながら、PM業務や強みとするICT分野などに携わることもできる。もう「ここしかない」と思い、入社を決めました。
これまでの歩み
最初の配属は、関西事業部 関西建築グループでした。大阪も一人暮らしも初めてでしたが、同期の2人と一緒の赴任だったので不安はなかったです。何より職場から徒歩15分の借り上げ社宅に入ることができ、毎日のように大阪中心街の散策を楽しんでいました。
担当業務はコンストラクション・マネジメント(CM)。担当案件は、主にNTT都市開発が所有するオフィスビルや商業施設で、エントランスのリニューアル工事などビルオーナーからの依頼で行う設計監理業務と、内装工事などテナント様からの請負工事、その両方に携わっていました。設計監理業務では、オーナーに代わり発注先の施工会社・工事全体をマネジメント、請負工事では工事そのものを施工管理するのが当社の役割です。いずれの業務でも、お客様や施工会社との密なコミュニケーションが欠かせません。1年目は上司や先輩に付いて仕事を覚え、2年目から徐々に一人で担当するようになりました。担当案件は、経験が浅いことから比較的短期のものが多く、一つ仕上げるごとに自身の成長が感じられ、それがまたモチベーションとなっていく。さまざまな人に支えられながら、とても貴重な2年間を過ごせたと思います。
現在の業務とやりがい
現在は、本社の建築技術推進部に所属。大阪に名残惜しさがありつつも、希望かなっての異動でした。ここは全社的な視点で建築業務の施策立案や業務改善、効率化などを図る部署で、私は主に工事業務プロセスの標準化に取り組んでいます。
元々地域ごとに別会社だったことなどから今も事業部や担当者によって業務の進め方が微妙に異なり、品質向上はもちろん人材育成の点でも改善が求められていました。それぞれに事情や背景、一長一短もあるため、今は全国でヒヤリングと調査を重ねつつ、当社のあるべき姿、業務として最善となる方法を探っているところです。心がけているのは、これまで「常識」とされていたことにも注意深く眼を向け、わずかな違和感であっても放置しない、ということ。決められた工期内でゴールをめざすCM業務とは違い、ある意味ゴールのない仕事かもしれませんが、会社の将来に向けた基盤づくりだととらえ、その責任の大きさとやりがいをひしと感じています。
UVSのこと、これからのこと
今行っている業務では、ともすれば建築担当者だけの議論に陥りがちですが、当社には設備や電気のプロフェッショナルもいます。PMとも連携し、目の前の事象だけの判断ではなく、つねに「不動産管理」という広い視野で検討できるところが強みだと思います。また、入社3年目の社員に業務改革を担当させる会社もすごいけれど、若輩者の生意気な発言を鷹揚に受け止め丁寧に対応してくださる先輩方の懐の深さには感謝しきりです。一人ひとりの意見を尊重しよう、人を育てようという社風を強く感じます。
今後の目標は、次世代の新しい建物の在り方を模索、実現することです。そのためにはICTやAIなど新しい技術の導入にも関わりたいですし、開業準備業務など別の職種も経験してみたい。NTTグループというさまざまなチャレンジ機会に恵まれた環境にあるので、得られるチャンスは貪欲に得て、目標のために活かしていきたいと思います。まだまだ発展途上の会社ですが、これから入ってくる人たちと一緒に、唯一無二の管理会社をめざせたら最高ですね。
(2024年10月インタビュー)