
オフィスPMとは
建物とお客様の一番近くで、建物とお客様に寄り添い快適をご提供しつつ、建物の資産価値の向上に努めます。オーナー様の視点とご利用者様の視点で建物を観察し、改善点に気づくこと、改善策を講じることが大切です。
お客様からご信頼いただくためには、担当ビルの熟知と業務に関する幅広い知識が必要です。また、協力会社の皆様とともに運営管理にあたることから、対話力やマネジメント力も求められます。
オフィスPMに求められるもの
お客様の立場で
オフィスビルをとおしての街づくり
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オフィス、商業、住宅、公園と管理するアセットの幅が広いのが当社の特徴だと思うけど、大鳥さんはどうしてオフィス担当を希望したの?
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大学で街づくりについて学んでいたこともあって、早くから不動産業界を志望していました。中でも不動産管理のお仕事は、そのビルで働く方たちの働くことへのモチベーションにつながるお仕事だと気づき、「オフィスビルを通しての街づくり」がしてみたい、と思いました。
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確かにそうですね。オフィスワーカーの多くは1日の大半をオフィスで過ごすわけで、その場所が安心して過ごせるか、快適か、わざわざ出社したい場所かどうかは働くモチベーションに影響しますよね。安心安全で快適な空間をご提供するのが私たちの仕事だけれど、私たち自身もオフィスワーカーであることでテナントの皆さまの目線や気持ちで考えることができますね。
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そうですね。どこまで相手の方に共感して考えられるかが、このお仕事での大切なポイントのように感じています。
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大鳥さんは、秋葉原UDXへの配属を聞いたときはどう思いましたか。
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最初の配属から大規模ビルを担当することになって驚きました。不安もありましたが、課長や神田さん、管理事務所の皆さんがとても温かく迎えてくださって、すぐに安心できました。1年上の先輩がいろいろと気にかけてくださって心強かったですし、今年は新入社員の二人も加わって、より活気ある雰囲気になりました。
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大鳥さんは、入社間もないのに、配属されたときからビジネスマナーを身につけていて、とても感心しました。
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とんでもないです。まずは社会人の基本から学んで身につけないと、と思って、課長や神田さんの所作やお客様への接し方をずっと拝見していました。見て真似して覚えようとしているうちに、ビジネスマナーが身についたのかもしれません。
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そんなふうに考えていたんですね。実は私も、課長を観察させていただきながらさまざまなことを学んできました。
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打合せなどにご一緒させていただいているうちに、私たちオフィスPMの仕事は、テナント様のことだけを考えていればいいのではなく、ビルオーナー様の目線も求められる仕事だとも気づきました。
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テナント様の満足度向上を考えながら、一方ではオーナー様目線でも考える、そこに気づけたのはすごいことです。


テナント様のご要望と
建物の資産価値とのはざまで
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配属されてからしばらくは、契約業務などを教えていただきながらテナント様訪問に同行させていただいていましたね。半年ほど経ってから、少しずつ私一人での業務が増えて、2年目に入るとテナント様からのご相談に私が直接対応させていただくようになり、今は、新たに入居されるテナント様を担当しています。配属からこれまで、とても丁寧に育てていただいていると感じています。
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そう言ってもらえて安心しました。もっと任されたいな、と焦ってはいないかと少し心配していました。でも、UDXの入居テナント様のお顔ぶれや、USグループの拠点ビルでもあることを考えると、大鳥さんには、しっかりとステップを踏んで成長してもらい、それから自信をもってお客様に対応してもらいたいと思っていたんです。
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ありがとうございます。最初から高い目標を持てたことで、しっかりと成長できていると感じています。入社2年目に入る直前に担当させていただいたビルの満足度調査のお仕事は、私にとって大きなチャレンジだったので特に印象に残っています。
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30社のテナント様すべてに訪問して、調査の趣旨やご回答の方法をとてもわかりやすく説明していましたね。調査の結果が出ると今度はそれに対する対応策を自分で考えて、社内の他部署や設備・警備・清掃などの協力会社さんを巻き込んで具体案をまとめていました。大鳥さんがまとめてくれたテナント様からのお声への対応策には、安心安全や快適の面からの視点がしっかりと反映されていて、大鳥さんの成長を強く感じました。
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対応策をまとめる前に、神田さんが以前まとめられた報告書を読ませていただきました。ほんの小さな意見も見逃さず、丁寧に対応されていて、建物のハード面は簡単に変えられないけれど、ちょっとした運営の工夫でお客様が受ける印象は大きく変わるということを学びました。この調査の仕事の少し前に、テナント様からブラインド交換のご相談があり、私がお受けしようと動いていたときに、神田さんが注意してくださいましたね。
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あのときは通常の交換ではなく、テナント様ご指定のブラインドを設置されたいというご相談でしたね。ブラインドのデザイン変更は意匠の面から建物の外観にも影響してしまうし、電源供給の問題もありました。維持管理や、テナント様が退去される際の原状回復についてなど長期的な目線で検討しなければならない課題も。テナント様のご要望を叶えようという気持ちはとても大切だけれど、私たちにとっては入居テナント様だけではなくオーナー様もお客様。オーナー様からお預かりしている建物の価値と運営を考えて、ときにはご要望に沿えないこともあることを学べましたね。
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はい、あのとき教えていただいて気づくことができました。オフィスPMの仕事の難しさを感じた反面、テナント様のご要望と建物の価値や運営上の観点との両方に照らして、その中でのベストな方法を見つけだすのはとても面白い仕事だと感じました。
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そうですね。オフィスワーカーの皆様に安心安全・快適に過ごしていただくことで入居テナント様の事業をサポートさせていただくのが私たちの役目。でも、テナント様にだけに寄り添うのではなく、建物の資産価値をどう保ち向上させて行くかと照らしながらご対応していくことが大切。私たちにできることはたくさんあって、どれも正解はない。気づいて、考えて、工夫して、答えを見つけていきましょう。
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はい。これからもよろしくお願いします。







